(前編)徳島ラーメンが食べたくなったので、APEで往復300km走って食べてきた。(旧ブログ記事再掲)

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2016/07/29 12:56 pm
Blog Category / 旧ブログ再掲記事
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以前運営していたブログのデータが勿体無いので、いくつか再掲していきたいと思う。
※当時の掲載は2010年
ここ最近、徳島ラーメンが食べたくてたべたくて
どうにも我慢ができなっていた。
以前車を購入し、納車直後に徳島へと出かけた事があったのだが、その際に現地で食べた徳島ラーメンの顔とも呼べる店、「いのたに」の味が、今でも印象深く心に残っている。甘味のあるスープ。甘辛く味付けされた豚バラ肉。生卵。どこか懐かしさが漂う素朴な味わいをもう一度。
しかしラーメンを食べる為だけに一人で車に乗り、ガソリンを撒き散らしながら平日に徳島に向かうという行為はいかがなものか。エコなんて高貴な考えからではない。金の現実的かつ下賤な問題からだ。1杯600円程度のラーメンに、往復数千円を費やしてまで食べに行く価値があるのかと考えると・・・それは違うよなと我に返る。遠方へ一人で向かう為に自動車を使う事は、コスト的に考えるとぜんぜんスマートでは無い。じゃ、自転車で。いやいや、今の実力では 一日往復120kmが限界だから絶対に無理。徳島に付いた時点で力石と化する。んー、そうとなると・・・・APEで行けばよくね?なんだ、悩む必要なんてなかった。
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高知から徳島までは片道150数キロ。行き帰りが同じ道では面白くないので、行きは山間部を縫うように通るR195を走り、徳島からの帰りは吉野川 沿いにR192、R32を経てゴールに到る300kmのルートを選んだ。エイプの実燃費は50km/L前後なので、5Lのタンク容量を考えると給油は1度で済むはずだ。この記事を書いている現在の現地ガソリン価格はリッター平均130円前後なので、交通費は1000円以下という笑えるレベルである。
300kmという距離に対しては「エンジンが付いている訳だから余裕だろ」と調子をこいていた訳だが、自転車海苔になってからというもの、どうも距離感が狂いだしてんなという事は自覚している。自転車で50km?近いじゃん!余裕余裕!なんて感覚は、一般的には頭オカシイだろこいつキメえといった感覚なので、自転車が話題とした会話には十分な注意を払うが必要がある。同じく原付で300km走ってきたよー!と気軽に言い放つ感覚も、一般的には十分にアレなはず。
【 振り返り】2016年現在でこそロードバイクが一般的になってきて、ごくごく一般的に100kmライドを行う人が沢山いるけど、当時はキ◯ガイ扱いされたからね。
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これはウザい。
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ラーメン屋とガソリンスタンドをマッピングしたMAPとるるぶ徳島を用意した。るるぶは地図替わりにもなるし、途中気まぐれで寄り道したくなった時の目安としても使える。他には、一眼とコンデジを持って行く事にした。
【振り返り】当時はまだガラケー主体でスマホを持っている人はあまり多くなかった
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コンデジは以前自作したマウントに固定。ブログ用のメモ的画像を撮影する。
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ほんじゃ、出発するよ。

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で、出発して間もなく放流中のダムに出会った。
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徳島ラーメンどころじゃねえ!今撮らないでいつ撮るんだ!男ならダムに燃えろ!萌えろ!
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ああ、ラーメンなんてどうでもよくなってきた。一眼で写真撮るのは楽しい。さっさと帰ってビールでも飲みながら現像して、久々にHDR化したりしてみよう。
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いかん。これじゃイカンよ。
「もういいじゃない」という雑念を振り払うようにギアを入れ、坂道をアクセル全開で駆け上がる。全開とは言っても、全開にしないとスピードが落ちるのでそうせざるを得ない訳で、どう頑張ってもスピードは40km/hに届かない。遅い、遅すぎるエイプ。でもそれがいい。スピードこそ遅いが、エンジンを目一杯使う乗り方がこの上なく楽しい。
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べふ峡温泉通過。県境までもう少し。この温泉には今度BD-1で訪れる予定だ。
【振り返り】BD-1(折りたたみ自転車)では結局こなかったけど、のちにロードバイクでここへと何度も通うようになった
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この急勾配の坂道を登ると、県境をまたぐ「四ツ足峠トンネル」が見えてくるはずだ。その名前からして不気味さを予感させるが
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実際に昭和40年開通という古さもあって
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暗い狭い長い怖い
◆四ツ足峠トンネル 特徴:古い、狭い、暗い、長い(全長1857m)、 トンネルの中にお地蔵さんがいるから怖い。
母親がこのトンネルの高知県側、旧物部村の出身である。幼い頃僕の母親がよく語っていた。このトンネルには幽霊が出ると。真偽の程は定かでは無いが、兎に角僕が幼い頃にはそう母親に脅され、恐怖していたのだ。県境を超えてドライブに向かう途中に通るこのトンネルの恐さに身をすくめ、後部座席で丸くなり、怖い怖いとベソをかいたものだった。
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トンネルを抜けた。あー怖かった。 今でも幼い頃の刷り込みは確実に生きている。
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多分、木頭付近を走行中。意外と(失礼)まとまった集落が存在するんだな。
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那賀川のダム湖を横目に、単気筒エンジンの小気味良い音をトコトコと奏でながら進んでゆく。バイクで走るならR192吉野川沿いよりも断然こっちが走りやすい。交通量が極端に少ないので、煽られる心配も無用だ。原付だから尚更である。
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ダム湖のほとりで仕事の電話を。一気に現実に引き戻された。 せっかく原付を駆る10代少年になりきっていたというのに。
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道の駅、もみじ川温泉とな。そこで一旦休憩しようか。
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道の駅に到着。この日は寒く、ここまでの運転で体が冷えている。サッと温泉に入って温まりたかったが、換えの下着なんて持ってきていない。
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桜も終りだな。 さて、今はどの辺になるんだろう。るるぶでも見て現在地を確認してみようか。
えーと、るるぶるるぶ。
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えーと、大阪に行くにはと・・・大阪?
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